カシマシレポート

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既にご存知の方も多いかと思いますが、2017年3月に職業安定法が改正され、
求人詐欺・偽装求人といった求人トラブル(求人情報と入社後の提示条件に相違がある)に対し
一定の対策が段階的に取られることとなりました。

今回2018年1月1日より施行される改正法により
企業や求人メディアにおける求人ルールが変更となります。
具体的には下記項目が追加されました。

——————
●募集・職業紹介時の労働条件の明示項目の追加

・固定残業代制を採用する場合の詳細明記

・裁量労働制を採用する場合の「みなし労働時間数」

・試用期間の有無と、試用期間中の労働条件

・募集主(雇用主)の氏名・名称

・派遣労働者として雇用しようとする場合はその旨を明記

●労働条件に変更がある場合の規定を追加

・最初に明示した労働条件から変更など(削除、追加など)が生じた場合は、
変更する労働条件の当該箇所を速やかに明示しなければならない

・変更などがある場合、「対照することができる書面を交付」することが必要
——————
※若年層に対しては、若者雇用促進法にて2015年10月に「固定残業代制の明示」のみ実施済みとなります。

 

今回の追加項目の内、改正前に入社後トラブルが特に起こりやすかった
・固定残業代制を採用する場合の詳細明記
・裁量労働制を採用する場合の「みなし労働時間数」
・試用期間の有無と、試用期間中の労働条件
に関して、詳細を改めてご説明いたします。

 

<固定残業代制を採用する場合の詳細明記>

みなし残業代などが含まれている場合でも、
それらが明記されておらず求人トラブルを引き起こす一番の原因となっておりました。
また、固定残業代は残業時間数に関わらず残業代は一定と誤認されるケースも多くありました。
その為、今回の改正では、
固定残業代(一定時間分の時間外・休日・深夜労働に対して定額で支払われる割増賃金)を
あらかじめ給与に含ませる場合は、その旨とその詳細を明示することが指針として求められています。

具体的に明記すべき項目は、
・“固定残業代を除いた”基本給の額
・“時間”と“金額”を明記した固定残業代の内訳
・固定残業時間を超える時間外労働、休日および深夜労働に対して“割増賃金を追加で支払う旨”
の3点となります。

 

<裁量労働制を採用する場合の「みなし労働時間数」>

まず、この裁量労働制はどのような労働者にも適応できるわけではありません。
専門業務型裁量労働制(労働基準法38条の3)、
もしくは企画業務型裁量労働制(労働基準法38条の4)のいずれかの条件を満たす必要がございます。
「裁量労働制」とは、実際の勤務時間ではなく
あらかじめ決められた時間を働いたとみなして給与が支払われます。
基本的に残業代は支払われませんが、終業時間後は残業代があると誤解されるケースも多く、
求職者とのトラブルも多くみられました。

その為、「裁量労働制により○時間働いたものとみなされます」などと、
・裁量労働制が適応される旨、
・みなし労働時間数
を明記することが指針によって求められるようになりました。

 

<試用期間の有無と、試用期間中の労働条件>

通常、試用期間は有期労働契約ではない為、
試用期間満了時に雇用主が一方的に労働契約を解除することはできません。
その為、試用期間中を契約社員とする企業も見られ、
採用の段階になって初めて試用期間中は有期労働契約である旨が明かされる
といったトラブルが多数みられました。

これらトラブルを受け、
・試用期間の有無
・試用期間中の労働条件と本採用後の労働条件と異なる場合には、それぞれの労働条件を分けて明記
することが求められるようになりました。

 

これら追加項目をふくめた労働条件は
「原則として、求職者等と最初に接触する時点までに」明示することが求められています。
また今回の改正では、初めて企業だけではなく
求人メディアに対しても適正な業務運営(募集情報の適性化)の努力義務が課せられました。

※これまで、求人メディア(就職ナビサイトや求人広告誌など)は
職業安定法の中に位置づけられておりませんでしたが、
今回の法改正により新たに「募集情報等提供事業」を行うものとして位置づけられました。

その為、自社HPや求人メディア、
ハローワーク・大学などの職業紹介事業者を通じた求人(求人票)などいかなる場合においても、
今後、詳細な労働条件の周知徹底が必要となってきます。

これから求人を開始される際はご注意ください。

 

<参考>

★厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000172497.html

★厚労省リーフレット「労働者を募集する企業の皆様へ」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000171017_1.pdf

 

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